和田華凜 月華 [第11回星野立子賞受賞句集]
「諷詠」四代目主宰 待望の第二句集
[和田華凜自選十五句]
結界の黄泉比良坂より時雨
光る音して薄氷の溶けにけり
海底に沈む都の上に月
胡弓の音風に揺るがず風の盆
能面の月華を宿す白さかな
父の座は空席のまま花筵
夜を待つやうに置きある蛍籠
花八手島の鬼門はこのあたり
水都けふ月の都となりしかな
役者絵は写楽がよろし梅二月
瀧の上に天へと続く道のあり
しづしづと月下にシテの歩みかな
猪鍋や丹波訛の虚子贔屓
流し雛見送る空に昼の月
こいさんの扇子いとはんより小さし
2022年3月刊行 定価3,080円(税込)
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和田華凜 随筆集 月華抄 [日本詩歌句随筆評論大賞受賞]
平成二十八年、父立夫が諷詠三代目現役主宰のまま浄土へと旅立ち、葬儀の席で
私華凜が四代目主宰を継承致しました。俳句を始めて丸十年が過ぎた頃です。
それから諷詠誌上の巻頭言などで書き続けた約八十のエッセイ(諷詠ハ百十八号
~九百号)を『月華抄』として纏めました。
喜びも悲しみも心のままの言葉で書いたものですので、読みづらい点も多々
あると思いますが、主宰となりこの七年間俳諧の道を歩み続けたありのままの
私自身の思いです。どのページからでもお気軽にお読みいただけたら幸いです。
〈『月華抄』序にかえて〉より一部抜粋
2023年9月5日発行 定価1,500円(税込)
郵便振替 口座番号 00980-1-80954
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