今月の俳句

2021年4月の俳句

華凜主宰の俳句 椿の名 染大島小粋椿の名を問うて 暖かや水屋見舞の京和菓子 錆びず落つ椿の清し実朝忌 手遊に折鶴立てて雛立てて 豆雛にしかと桧扇笏のあり 流し雛見送る空に昼の月 大津絵の鬼の念仏春の雷 辻神の魔除か京の沈…[続きを読む]

2021年3月の俳句

華凜主宰の俳句 二の替 面を打つ音の高さに寒の月 幼名は玉と言ひしか寒椿 二人分仕込み一人の雪見酒 凍鶴の天より凍てて地に凍つる 穢してはならぬ極楽橋の雪 懸想文買うて手相も見てもらふ 春浅し芸には師弟てふ縁 大鳥居抜け…[続きを読む]

2021年2月の俳句

華凜主宰の俳句 とうとうたらり 夜神楽の天岩戸はベニヤ板 晦日蕎麦たつぷり京の黒七味 我が庵は昔海なり初明り はつ春やとうとうたらり翁舞 心持に面を選びて能始 楽屋口「別火」と貼りて火鉢置く 一服を銀継に汲む雪の朝 海の…[続きを読む]

2021年1月の俳句

華凜主宰の俳句 新暦 去来庵座布団二つ片時雨 冬菊にほのと慈悲の香慈悲の色 赤人のうたに始る新暦 白鳥の来てその湖の母となる 極堂も子規も若かりおでん酒 道行の遊女の足袋の白きこと 猪鍋に文豪談義里の宿 寒柝の白川郷の音…[続きを読む]

2020年12月の俳句

華凜主宰の俳句 初心 鳥渡る天の奥より湧き出でて 残菊や名の読み取れぬ遊女塚 子規さんの好みの柿の甘さかな 浜風に篝火ゆれて神還 落葉道我が花道として一歩 楽屋出づ役者の素顔石蕗明り 祇王寺のさらなり紅葉かつ散りて 小春…[続きを読む]

2020年11月の俳句

華凜主宰の俳句 真如の月 火入れ式より幽玄の月上がる しづしづと月下にシテの歩みかな 月今宵シテの衣の朱に金に 月の宴結界として能舞台 良夜かな笛に小鼓大鼓 義経の漕ぎ出でし浦月の舟 今日の月名残の橋に雲もなし 浄瑠璃の…[続きを読む]