2022年9月の俳句

華凜主宰の俳句

だらりの帯

胎内に心音抱き月涼し

夏の月地球儀にある海いくつ

花氷とどめたしとは思へども

閻王に会うてしこたま雨に会ふ

夜の部は恋におぼれて夏芝居

炎帝の御池通を総べにけり

凱旋の大船鉾はくじ取らず

古都涼しだらりの帯に月鉾が

いつまでも祇園囃子を見送りぬ

雑詠 巻頭句

鉾祭近づく今日は立夫の忌

中谷まもる

句評 六月二十六日の朝、日本伝統俳句協会総会へ出席するため東京へ。
まもる副主宰に「今日は父の命日です。雑草会お願いします。」とメール
送信。句会では皆で黙祷を捧げ、揚句詠まれたと。まもるさん、いつも
ありがとうございます。 華凜 

雑詠 次巻頭句

聖五月与へ尽して逝きにけり

森本昭代

句評 とても仲睦まじいご夫婦だったと聞く。お写真で拝見したご主人は
優しい笑顔だった。句会場の隣にある高槻教会には美しいマリア様の像が
ある。作者からご主人様への感謝の思い。 華凜

誌上句会 特選句

和田華凜主宰選

でこぼこの地球たひらに登山地図

奥田美恵子

中谷まもる副主宰選

でこぼこの地球たひらに登山地図

奥田美恵子

金田志津枝選

ねぢりつつ真つすぐ育ち文字摺草

髙三節子

柳生清秀選

写経筆置きて狭庭の濃あぢさゐ

木下紀子